減法混色

減法混色

色材の三原色による混色の方法でカラー印刷や絵の具での着色はこの原理を利用しています。
色材の色にはシアン・マゼンタ・イエロー(=Cyan、Magenta、Yellow。つまりCMY)の3つの原色、色材の三原色があります。

この3色はほかの色を混ぜて作り出すことはできないが、さまざまな割合で混色するとあらゆる色が表現できます。この3色を100%の濃度で混ぜ合わせると黒になります。

減法混色という名称は、色を表すのに黒から色の割合を引いていくところからきていて、減算混合、減色混合、減色法ともいいます。


減法混色の応用例 …
カラー写真(銀塩フィルム)

ネガフィルム

最近はもっぱらデジタル写真全盛になってしまいましたが、つい十年程前まではフィルムを使用した銀塩写真の時代でした。

ネガカラー写真では、フィルムと印画紙による減法混色がフルに活用されています。
ネガカラーフィルムには、フィルムベース材の上に青 ( B )、緑 ( G )、赤 ( R ) の感光材料が重ねて塗布された3層の感光層が設けられています。

このフィルムをカメラに装填して撮影すると、カメラの撮影レンズを通過してフィルム上に到達した光が、その露光量に応じてこれらの感光層を感光させ、現像すると、カラーネガ(陰画)が得られます。

カラーネガフィルムの感光特性は、感光層がそれぞれ、可視域の短波長域、中波長域、長波長域に感度を持っています。フィルムを現像したときの各感光層の発色特性は、各感光層がそれぞれの補色に発色します。

具体的には、青 ( B ) 感光層は黄 ( Y ) に、緑 ( G ) 感光層はマゼンタ ( M ) に、赤 ( R ) 感光層はシアン ( C ) に発色します。


 

写真

実際には、フィルム上に結像された被写体からの光の分光分布と各感光層の感度との組合せで各感光層の感光量が決まることになります。

この撮影済のフィルムを現像すると、各感光層 ( B、G、R ) の感光量に応じて各感光層の発色量 ( Y、M、C ) が決まり、カラーネガ(陰画)が得られるのです。

このカラーネガから印画紙に焼付け(および引き伸ばし)によって最終的なカラー写真(陽画)を作り出します。
焼付け機は、撮影済みのカラーネガフィルムを白色光で照明し、ネガに記録された陰画の像を印画紙上に結像させます。

印画紙も、カラーネガフィルムと同様に、印画紙ベース材の表面に B、G、R の感光層が塗布されており、これを現像すると、各感光層はそれぞれの補色に発色するようになっています。
この印画紙を現像すると、Y、M、C の発色により、陰画の陰画、すなわち陽画が得られることになります。


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