補色残像現象

残像

ヤング・ヘルムホルツの三原色説が実証されて、色の見える仕組みがある程度明らかになってきました。

赤色をしばらく見ていて目を離したら、青緑の色が見えてきた、そんな経験はないでしょうか? 人は、見ている色の補色(対照の色)を同時に認識します。

そして、見ていないはずの色を、ぼやっとですが、見ることができます。

このような現象を、「補色残像現象」といいます。


ヘリングの反対色説

ヘリング

ヘリング反対色説

ヘリングの理論では、すべての色は「赤」「緑」「黄」「青」「白」「黒」が互いに独立した6色でできているという考えで、「赤と緑」「黄と青」「白と黒」とで、それぞれ反対色であるとしました。

そして、それを発展して、目の網膜には一対になった「赤と緑」「黄と青」「白と黒」の3つの物質があると仮定しました。

たとえば、「赤と緑の物質」は、合成すれば緑の感覚を引き起こし、分解すれば赤の感覚を引き起こす物質であると考えられてました。
他の2つも同上で、対になった色が合成と分解を繰り返して色の感覚を起こしているという風に考えられます。

  • 赤-緑物質が分解 → 赤、合成→緑
  • 黄-青物質が分解 → 黄、合成→青
  • 白-黒物質が分解 → 白、合成→黒

そしてまた、この対になった色の物質が独立しているからこそ、両方の感覚が起こり得ないと言うことも分かります。

たとえば、赤みの緑という色は存在しません。そうすると、「赤と緑」「黄と青」「白と黒」の対になった色は、表と裏で一心同体のように思えます。

先ほどの「補色残像現象」も、赤を見ていると、しばらくしたら青緑が見える、その説明も何となく分かってきたような気がしませんか? 「赤と緑の物質」が長時間刺激を受けると、目を離した時に、その反対の刺激を起こしてバランスをとろうとするそうです。

この反対の刺激こそ、補色残像なのです。
このようにすべての色は、「赤か緑か」「黄か青か」「白か黒か」の3つの情報が脳に伝わり、その情報が重なり合って色の感覚を引き起こすと考えたものがヘリングの反対色説です。。


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