段階説

3原色

色を脳で

段階説

「3原色理論」と「反対色説」は、それぞれさまざまな色覚現象を矛盾なく説明できるので、どちらが網膜の中で実際に起きている現象であるかは判断できませんでした。

近年の測定技術の進歩によって実際に目で起きていることが実証できるようになり、ある実験では錐状体の3原色応答がはっきりと記録され、「3原色理論」こそが、色覚の仕組みの説明に最適であるとされてきました。

しかし、別の実験では、明るさの応答と反対色の応答を示しました。

これらの事実から「錐状体では3色応答が存在し、そこで発生した電気信号が視細胞の中層部にある各種細胞によって、反対色説に従うような信号処理を施されて、脳に伝達される」と、考えられるようになりました。

さらに、暗所視で働く杆状体も一部の機能を担っていることが実証され、結局、「網膜に存在する3種の錐状体と杆状体が、巧みに役割り分担と協働作業を行い、私たちの活動範囲における広い明るさと色の変化に対応して、視覚をコントロールしている」という考え方が、一般的になりました。

現在では、人の眼は最初に3原色応答で色を感じ、それを反対色応答の信号に変換して脳へ伝達する「段階説」が有力とされています。


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